SD動物園に中国からパンダ 2頭仲間入り、4歳♂、3歳♀
2024年5月4日
中国野生動物保護協会 (The China Wildlife and Conservation Association) が今年2月、サンディエゴ動物園とジャイアントパンダの国際保護協力に関する新たな協定を結んだことにより、この夏に中国側からパンダ2頭が送られてくる。
5年ぶりにSD動物園の “住人” となるジャイアントパンダは、ユン・チュアン (Yun Chuan=4歳♂) とシン・バオ (Xin Bao=3歳♀)。
2匹は中国・四川省の「臥龍 (ウォーロン) パンダ飼育センター」で誕生している。
ユン・チュアンの母親ジェン・ジェン (Zhen Zhen) は、かつて中国政府とのパンダ貸与契約のもとで2007年にSD動物園内で生まれており、サンディエゴとは深いコネクションがある。
ユン・チュアンの名は、23年間同園で飼育された彼の祖母バイ・ユン (Bai Yun) に因 (ちな) んでいる。
ユン・チュアンは温和で、優しく、愛らしい性格という。
シン・バオは穏やかで知的な内向性が感じられ、丸い顔と大きな耳が特徴。
彼女の名は「新しい繁栄と豊かさの宝庫」という意味。
SD動物園でパンダ飼育計画が提示されたのは1950年前後。
実際に中国へ代表団を派遣し、貸与契約の交渉を開始したのは1979年。
1980年代後半に中国政府から合意を受けたが、もう一つのハードルがあった。
当時、米政府は商業活動としての動物輸入を厳しく制限していた。
中国からのパンダ貸与も商業目的との判断から、長く保留されるという事態に直面する。
動物園側はパンダ生息数の維持を目的とする中国との共同研究の意義を強調した新規計画書を作成。
米政府から輸入許可を得ることができたのは1994年のこと。
以降、この認可プロセスが動物輸入の可否を決定する基準となり、多くのケースに適用されている。
(2024年5月16日号掲載)